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変数を使ってみよう

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前回はPythonでの計算方法について説明しました。

ですがその場で計算するのみで、今のままでは電卓替わりにしかなりません。

もちろんプログラミングでは電卓替わり以外の様々なことができます。

そのための新しい一歩として「変数」というものを使ってみましょう。

それではIDLEを開いてください。

変数を作ってみよう

「変数」とは一言でいうと、好きなもの(値)を入れられる(記憶しておける)箱のような存在です。

まずは変数を作って、数値を入れてみましょう。

以下をIDLEに入力してみてください。

>>> a = 2

何も起きませんが、これで変数の作成が完了しました。

今回はaという名前の変数を作成して、2という値を入れました。

変数に入れることを「代入」するといいます。

「=」は変数に代入する命令で、右側(右辺)の値を左側(左辺)へ代入します。

「=」数学で使う場合等しいという意味ですが、プログラミングでは代入を意味します。

最初のうちは気持ち悪いかもしれませんが、すぐになれると思います!

変数で計算してみる

作った変数は計算に使うことができます。

以下の順でIDLEに入力してみてください。

>>> a = 2
>>> b = 3
>>> a + b
>>> a * b
>>> a / b

それぞれの計算結果を見ると、しっかり数値が代入されていることが分かります。

f:id:programming_lab:20210828042015p:plain

変数の値は変更することが可能です。

先ほどの続きに以下のコードを入力してください。

>>> a = 5
>>> b = a + 2
>>> a + b

するとa+bの結果が12になりました。

f:id:programming_lab:20210828042723p:plain

aには新たに5という数字を代入しました。

bについてはaの値(5)に2を加算した値を代入しています。

変数に値を代入するときには、このように作成済みの変数を使うこともできます。

代入の簡易記法

先ほど変数aの値は5になりました。

この変数を1大きくしたい場合は以下のように書くことができます。

>>> a = a + 1

これで変数aは6になりました。

毎回このようにしてもいいのですが、こういった処理は頻繁に行います。

そこでよりシンプルに記述できるような記述方法が用意されています。

>>> a += 1

これが「a = a + 1」と同じ意味を持つ書き方です。

もちろん、加算以外にも使えます。

>>> a += 1 
>>> a -= 1
>>> a *= b
>>> a /= 10

上の例の乗算では、aにbの値をかけています。

この記述方法を使うとコードがすっきりします。

いろいろ試して慣れていきましょう!

変数名について

先ほどまでは「a」「b」という変数を使っていましたが、変数の名前は自由に決められます。

しかし以下のルールを守らないといけません。

・「半角英数字」と「_(アンダースコア)」のみが使える
・数字を先頭に持ってくることはできない
Pythonで予約されているキーワードは使えない
・大文字と小文字は別もの判別される

Pythonで予約されているキーワードは以下に記載しておきます。

これらはPythonですでに用意されている命令文なので、変数に使うことができません。

多いですが、覚える必要はありません。

これらの単語を打ち込むと文字の色が変わります。

文字の色が変わったらその名前は変数としては使えないです。

以下に変数として使えるものの例を書いておきます。

以上のルールを守れば、変数名は自由につけることができます。

しかし、いくら自由に決められるからと言って適当に決めていいわけではありません。

その変数の目的に合った名前を付けましょう。

例えば何かの点数を入れておくための変数なら「point」や「score」などがいいでしょう。

英単語が分からない場合は翻訳サイトなどを使いましょう!

まとめ

長くなりましたが、以上が変数についての基本的な内容でした。

初めての概念でなかなか難しいかもしれません。

しかし変数はどのプログラミング言語でも使われる超重要な基本要素です。

どんどん使ってみて慣れていきましょう!

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